虎屋菓舗 Toraya Kaho

虎屋菓舗は1963年に創業した老舗和菓子店です。情緒溢れる御所市本町の通りでゆらゆら風に揺れるのぼりが目印です。屋号を染め抜いた白い暖簾をくぐれば、ずらりと並ぶ和菓子とともに、気さくなお母さんの笑顔が迎えてくれます。

一年を通してつくられる定番菓子に加えて、鮎菓子や錦玉羹(きんぎょくかん)など季節ごとのお菓子もあり、そのラインナップは常時20~30種という充実ぶり。それぞれの商品に合わせて炊き分けるこだわりのあんこをはじめ、すべての工程が手作業で行われ、御所市内はもちろん、市外・県外からのリピーターが多いというのも納得です。

「効率を考えると今の時代には合わないかもしれないが、自分自身が納得のいくものをつくりたい」と、昔ながらの製法でつくる自慢の菓子たちの中でも、店主の北村さん一押しは創業当初から変わらぬ人気の「みたらし団子」。一般的に、みたらし団子は米粉を練り上げてつくられますが、虎屋菓舗では炊いたお米を捏ねてお団子にしています。手間はかかりますが、お米本来の甘みや香りをしっかりと味わうことができ、もちっとしていながら歯切れのよい独特の食感が生まれます。

この他にも、毎日お店でつくお餅や、大きな栗がごろっと2粒入ったお饅頭「大栗」、祝い事に欠かせないお赤飯なども人気。店名入りの型で焼き上げる月餅は御所市のふるさと納税の返礼品にもなっています。

「下駄履きでも行ける店でありたい」という北村さんの言葉通り、お散歩中の親子やご近所の方など、気取らない普段着姿のお客が次々に暖簾をくぐる町の和菓子店です。世代を超えて愛される昔ながらの味と明るいお母さんとのおしゃべりを楽しみに、ぶらりと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

Information

連絡先

0745-63-0248