大正７年創業の「モリソン万年筆」は、昭和中期に関西を中心に多くの人から愛された国産万年筆ブランドです。御所まちの一角にあるその本店跡地が、2016年の秋、カフェ＆バーとして生まれ変わりました。オーナーはこの町家のご出身である谷川岳彦さん。ゆとりのある時間帯であれば、カウンターに立つ谷川さんから往時のお話を聞くことができます。

お昼はカフェとして、ランチやスイーツを提供。中でも自慢の酒粕カレーは、同じ御所まちで長い歴史を持つ「油長酒造」の酒粕と仕込み水を使用しており、麹がほのかに香るコクのある味わいが人気。美容にも効果が期待できると、女性にも好評です。その他、スパイスカレーや倭鴨のトマトソースパスタなどメニューも豊富で、カフェタイムには喫茶のみの利用も可。カウンター席の奥には座敷席もあり、宴会など団体の貸し切りも対応しています。

夜は店内の雰囲気もがらりと変わり、アルコールとスキレット料理を中心としたアラカルトが楽しめる大人な空間に。ウイスキーやワイン、地酒やオリジナルカクテルも用意されています。同じ建物内に宿泊施設「RITAごせまち」があるため、心ゆくまでバーでの時間を楽しんでそのままお部屋へ、という過ごし方もおすすめです。

「わざわざ足を運んでもらえる価値のあるおもてなしを提供し、リピートしてもらえる店でありたい」という谷川さん。その姿勢がまちの魅力の発信源となり、まちが賑わいお店も賑わう。そんな良い循環が、この場所から生まれています。