野口神社 Noguchi Jinja Shrine

田畑に囲まれた蛇穴(さらぎ)集落の中で、小さな森と共に、氏子の皆さんによって長く守られてきた野口神社。灌漑用水として広く活用されてきた湧き水の守り神として奉斎されたと伝えられています。

毎年5月5日に行われる例祭「蛇穴の蛇曳き 汁掛け祭り」は、市指定無形民俗文化財に登録される珍しいお祭り。約14メートルにもおよぶ藁の大蛇を作り、神事を催行したのち30人ほどで持ち運び、村の各戸を廻って囃し立て、家々の邪気を払います。その後、神社に戻り、大蛇を奉納。かつては祭りの見物人に味噌汁を掛ける風習があったため(現在は休止中)、汁掛け祭りという名前がつけられています。

この風習は、その昔、修験道の開祖とされる役行者に焦がれ、恋の情念から蛇に化けてしまった娘に村人が驚いて味噌汁をかけた、という説話に由来。大和に伝わる野神行事の典型であり、文献に記録された内容などから、少なくとも江戸時代以前から受け継がれ、続けられていることが確実視されています。

Information