高天彦神社 Takamahiko Jinja Shrine

高天彦神社は金剛山の東山麓に鎮座し、かつて平安時代に編纂された法典『延喜式』で最高位の名神大社に列せられた霊験あらたかな神社です。主祭神は、古代豪族・葛城氏の祖神で、記紀神話の中で、出雲へ国譲りのための使者を出した高皇産霊神(たかみむすひのかみ)。

神社の形体は古く、ご神体は神社背後にそびえる白雲峰(しらくものみね)。周辺の地名は「高天(たかま)」と呼ばれ、現存する日本最古の歴史書『古事記』で語られる天孫降臨伝説の舞台で、神々が住んだとされる「高天原(たかまがはら)」の伝承地とされています。

標高460mという立地、森に囲まれた雑音の少ない環境の中、樹齢数百年という古杉の巨木が立ち並ぶ参道を歩くだけで、目には見えない神々の気配を、きっとあなたも感じてしまうはず。

標高の高い山麓ならではの霞に包まれた様子や、冬の白雪が降り積もった姿など、さまざまな表情を見せてくれる神社です。葛城古道沿いにあるため、ハイキングや金剛登山者などが全国から訪れます。自由に境内拝観できるので、ぜひ一度訪れてみてください。

Information

所在地

御所市北窪158