葛城小学校は市内南部に位置し、校舎の西側に連なる金剛・葛城山麓を望みながら、子どもたちは勉学に励んでいます。このあたりは、古事記に記された神々が住む「高天原」の伝承地があったり、古墳時代に勢力を誇った豪族・葛城氏の本拠地があったりと、様々な神話や史跡が残る古代ロマンに溢れた地域です。

児童数は58名（令和5年現在）。休み時間になると、１〜６年生の男女問わず運動場で遊ぶことが多い学校です。また、皆挨拶がしっかりでき、掃除や委員会活動などをまじめにこなしているそうです。「笑顔いっぱいあふれる学校 ～自ら学び、人や社会とつながり、未来を切り拓く子どもの育成～」を教育目標に掲げ、「かつらぎさん」を合言葉に「学力」「つながる力」「未来に向く力」「決まりを守る力」「参画する力」という5つの力を伸ばすことを意識した教育が行われています。

令和5年には創立150年を迎えた葛城小学校ですが、もともと周辺にあった5つの小学校が少しずつ統合し、今の葛城小学校になりました。そこには、それぞれの学校で、地域の人々に支えられながら、多くの子どもたちが学んできた歴史があります。「そうした先達の思いや行いがあってこその葛城であり、御所である」という郷土を思う気持ちも、日々を通して、子どもたちに伝えられています。