掖上小学校 Wakigami Elementary School

掖上小学校は、明治32(1899)年に掖上尋常小学校として創立しました。市内東端に位置し、周囲にはのどかな田園地帯が広がります。

このあたりは大正11(1922)年に創設された「全国水平社」の発祥の地としても知られ、人権確立に向けた取り組みが盛んに行われてきたことから、「人権のふるさと」とも呼ばれています。そうした史実を活かし、掖上小学校では部落差別の解消に向け、人権教育の推進を柱に据えた取り組みを進めてきました。2020年度以降は特に、「『主体的・対話的で深い学び』の実現に向けた授業改善 ~共に学び、共に生きるための力を身につける『学び合い」の学習の創造~」を主題に掲げ、児童学力と教員指導力の一層の向上を図るため、研究を推進しています。

校内には、児童が自ら運営する購買部があったり、学年ごとに本格的な畑が設けられていたり、上級生が下級生の児童に算数を教える算数ルームがあったりと、商売や栽培、助け合いといった「生きる」を学ぶ施設やスペースが設けられているのも特徴です。芝生化された運動場には大きなモミジバスズカケの木がそびえていますが、これは昭和6(1931)年にある先生が中国・大連から苗木をもらってきて植えたもの。学校の100年誌には、当時の人々が子どもたちの健やかな成長を、この木に願い託したメッセージがいくつも綴られているそうです。

Information

連絡先

0745-62-2149

通学区域

原谷、柏原、東寺田、本馬、玉手、茅原、緑町