まちの課題 Issue

人口減少、少子高齢化、若年世代の都市部への流出や気候変動により頻発する災害など、さまざまな環境変化による影響が表面化し、全国の多くの自治体と同様に、御所市においても取り組むべき課題は山積しています。その一部を、市の第6次総合計画(2021年度~2029年度)で取りまとめた内容をもとに、ここに掲載します。

課題01 若年世代の定住促進

御所市の若年世代は転出数が多く、定住意向が低いという現状があります。若年世代の定住を促すため、若者が住みたいと思えるまちづくりをしていく必要があります。たとえば、子育て支援や教育の充実、生活の利便性を高める取り組みや、働く場の拡充などによる働きやすい環境づくりも求められています。

課題02 高齢者や障がい者の生活環境整備

人口の減少、少子高齢化が進むなかで、交通手段の確保をはじめとする、高齢者が元気に過ごせる環境の整備が必要です。また、障がいがある人の割合も増加傾向にあり、さらにはその保護者の高齢化も進んでいます。障がい者に対する福祉サービスや就労支援の充実等を図ることが求められています。

課題03 中心市街地の活性化

近鉄およびJR御所駅の周辺では空き店舗などが増えており、利用されていない土地や空き店舗などの有効活用、中心市街地の回遊性を高める取り組みが必要です。また、中心市街地の活性化を市域全域の活気につなげていくために、交流拠点の整備や移住・定住を促進していくことも求められます。

課題04 産業活力の強化

従事者の高齢化が進む農林業においては、後継者の育成・確保、材の高付加価値化や新技術の活用等が急務です。商工業においても、地場産業の振興や産業基盤の強化、創業支援や企業誘致などが求められ、観光業については既存資源の魅力向上やネットワーク化、受け入れ体制の整備などが課題となっています。

課題05 安心・安全に暮らせる備え

地球温暖化に伴う気候変動などを背景に、自然災害は頻発・激甚化しています。災害で致命的な被害を負わない、強さとしなやかさをもつ「国土強靭化」の推進が求められています。また、日頃から災害や犯罪などに備えて、自助・共助による地域の防災力・防犯力を高める取り組みも必要です。

課題06 地域資源の保全と活用

豊かな自然や歴史文化は市民の誇りを育む重要な資源であり、次世代に守り活かすことが求められます。そのためにも、自然環境の保全や美しい自然景観の形成、環境に配慮したまちづくりの推進が必要です。また、御所まちの街並みや文化財の保全活用方法も、課題のひとつです。

課題07 まちづくりへの市民参画

人口減少社会において、多様化するライフスタイルや価値観に対応するためには、市民と行政とが協働でまちづくりを進めていくことが重要です。市民アンケートの結果からも、御所市における市民参画のまちづくりが積極的に進んでいるとは言えない状況があり、その改善が求められています。

御所市では、まちづくりの方針を示した『御所市第6次総合計画(2021年度~2029年度版)』や、『統計からみた御所市のすがた』といった各種資料を公開しています。市全体の動きや方針、課題や取り組みなどについて詳しく知りたい方は、ぜひ覗いてみてください。