子育て・教育環境 Childcare / Education
教育大綱について
教育大綱とは、教育や学術、文化の振興に関する総合的な施策について、その目標や施策の根本となる方針を定めるものです。第2期教育大綱においては、御所市の教育や学びにおける目指すべき基本理念や基本目標を定めるとともに「今後5年間の重点的な取り組み」や「御所で育んでいきたい力」についても示したものとなっています。ここでは、教育大綱に記載された内容を一部抜粋してご紹介します。詳細を知りたい方は資料をダウンロードしてご覧ください。
基本理念 みんなで育む御所のみらい
御所市のこれまでの大綱では、「学校・家庭・地域が互いに連携することで、子どもたちの豊かな人格形成、たくましい身体づくりおよび学力の向上を図り、市民一人ひとりが生涯学び続けることができる『夢・絆・誇り』を育む教育の創造」を掲げてきました。
令和4年4月からスタートした新しい大綱では、「みんなで育む御所のみらい」をテーマとしています。「みんな」は、御所の将来を担う子どもたちはもちろん、すべての世代にとっての学びの大切さが含まれています。また、立場や地域を超えて、さまざまな主体やコミュニティがつながる概念でもあります。「みらい」は、私たち一人ひとりの人生を豊かにしていくこと、そして幸せな地域社会をつくっていくという目標を示しています。これらの目標に向けては教育や学びのあり方が大切であり、それらをさまざまな立場の市民が協力して、シティズンシップ(市民性)を育んでいくという想いが込められています。子どもたちは、自らがこれからの変化の激しい社会を生き抜く力を高めることが期待されています。
一方で、周りの人を助け、助けられることの大切さを学ぶことも必要です。そのためにも、学校はもちろん、各家庭や地域社会で多様な人たちが出会い、大人も常に学び続けながら、その楽しさや喜びを分かち合うことができる「ふるさと御所」を目指していきます。
御所で育む10の力
「御所で育む10の力」は、ワークショップを実施して市民の皆さんから出していただいた意見を整理したもの。自分の人生を生き抜いていくための視点や、仲間や他者との関係のあり方に関する視点が多く含まれており、御所市の子どもたちはもちろん、大人も含めた全世代において育んでいきたい力です。学校、家庭、地域を含むさまざまなコミュニティがつながり、学び合いの中で市民一人ひとりが高めていくことを目指しましょう。
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学び続ける力
義務教育や高校・大学を卒業しても学びは終わりではありません。いつまでも学び続けられる人であることは、人生100年時代に大切な視点のひとつです。
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未来を描く力
理想の将来像を想い描き、その目標を目指して美しい一歩を踏み出すことができる人。ワクワクを生み出し、さまざまな課題にアプローチすることができます。
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表現する力
ソーシャルメディアなどを適切に活用できれば、個人の想いを世界中に発信できる時代です。想像力や創造力を磨き、共に学び合える新たな仲間とつながりましょう。
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切り開く力
自己肯定感や生活力、それらを支える確かな学力を育み、一度しかない人生という物語の主人公として、自律して未来に向かって歩んでいける人になりましょう。
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自らつくる力
消費者である前に生活者であること。生活に必要なものはまず自分でつくることを考えましょう。そこに楽しさや喜びが潜んでいます。
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楽しむ力
子どもも大人も本気で学びを楽しみ、わいわい活動できる人。楽しさを誰かに与えてもらうのではなく、自ら楽しさを生み出すことができる人になりましょう。
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共感する力
相手の想いを頭ごなしに否定するのではなく、いったん自分の中で受け止めましょう。そこに自分の意見を加えていくことで、学びがおもしろい方向に進んでいくことがあります。
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協働する力
一人ではできなかったことも、チームで取り組むことで到達できることがあります。立場や世代を超えて多様な仲間とつながることができる人になりましょう。
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助け合う力
誰かを助けてあげること、そして素直に「助けて」と言えること。そのような関係をたくさん持つことは、人生における財産になります。
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思いやる力
相手を思いやることや、立場や境遇が異なる人との相互理解を深め、共に歩んでいくこと。御所の先人たちも大切にしてきた、これからも育んでいきたい力です。